珍しい事もあるもので。

[twitter:@lessor_tw]さんのブログから引用。

障害を抱えた人の犯罪で、減刑では無く加重されるパターンは珍しいですよね、多分。

 このような判決が堂々と裁判員裁判のもとで下された今、「障害」関係者がこれからすべきこととは何であるのか、を考えると、悩ましい。啓発啓蒙が足らないということなのであろうか。誰への?

足りないのは啓発啓蒙なんかではなくて、「このような結果は望ましくない」と思っている人たちが「このような結果が望ましい」と思っている人たちに対して「このような対応が確実に取れるから、そのような結果を選択する事は間違っている」といえる世の中を作るほか無いと、おっさんは思います。そして、現状では裁判所の判決通り、その体制は整っていません。「差別である!」とかそういう言葉は、このような状況の場合役に立ちません、実際に人が死んでいるのですから、実際にそれを防げる手立てが必要です。


こっからどうでもいい話。


ニートの間、面倒を見てくれていた身内を滅多刺しにするって凄いなぁ」とおっさんの脳は一番最初に不謹慎なことを考えました。

アスペルガーは知能障害ではない、と昨今言われているので、この人は「人を殺してはいけないってルールが有ることは知っていて理解していた」って感じだと思うんだけど。(判決文にも書いてあるし)その上で、「滅多刺し」喰らわせてるわけで。

やっぱこの「理解していたのに、衝動を抑えることが出来ずに殺した」ってのは、元々持っていた特性による物とはいえ、社会的に受け入れられるもんじゃ無いですよね。とはいえ、この点に関しては「ブチギレて、衝動を抑えることが出来ずに殺した」ってのと大差ないよなぁっておっさんは思います。

今回の最大の焦点は「ブチギレ」て殺した場合と、元々の特性上どうしようもない状況で殺した場合で量刑に差がでるって事なんだと思います。「ブチギレ」た人はまぁ、よっぽどのことが無ければ求刑通りもしくは減刑されるんでしょう。対して「元々の特性による影響で」殺した人は加重されたわけですね、汚い書き方をすれば病気のせいとはいえ反省していないし、病気が改善しない限り今回のような行動を繰り返す可能性があるので、普通に出所しても「現在の所」被告を支援する体制も無いし、長い間刑務所に入れることで「その体験」によって、出所後の再犯を抑制しようって事なのかなーとおっさん思いました。

ぶっちゃけ4年程度の差でどうにかなるのか?は疑問ではありますが。「その状況が嫌だ」と強く思わせることが出来れば、ある程度の解決にはなるんじゃ無いかなぁとおっさんは思いました。「長い間刑務所に入るのは嫌だ」と思わない人には効果が無いでしょうけれど。

ちなみに、検察官が求刑した以上の量刑が科された事への批判をちらほら見かけますが

宣告刑の決定 [編集]

上述の作業によって得られた処断刑の範囲内において、具体的に宣告する刑(宣告刑)が決定することになる。宣告刑の決定には処断刑の決定の場合のような法定の明確な基準は存在しないので、被告人の態度や検察官の意見(求刑)、量刑に関する関係者の嘆願書なども考慮にいれて裁判所が自身の判断で決定することになる。

どんな事由であるにせよ、「裁判所が自身の判断」で「検察官の求刑」以上の刑が必要と判断したわけですから、それ自体は受け入れるべき事だとおっさんは思います。